Born Again / Chuck Rainey
Mika Marimba Madness 2010 in Tokyoのフライヤを置かせてもらうため、ジャズクラブや楽器店だけではなく、レコード屋さんなんかも回っています。限られた時間の中で出来るだけたくさんのお店を回ってお願いをしなければならないので、基本的にお買い物はしません。それに公演に備えて、お金をセイヴしなければならないし。
でも、Chuck Raineyのこのアルバムは買ってしまいました。1981年、「hammer n’ nails」というマイナーレーベルからリリースされたもので、「Coalition」と違ってめったに見かけません。ヤフオクで何度か見たことはあったんだけど・・・
内容はどうなのかな、と思ったら、どうしてどうして、これがなかなか良いんですよ。いや、良いというより「ワケわからない」部分もあるんだけど、自由奔放というか、デパートのBGM一歩手前感溢れる「Coalition」よりも、聴いていてずっと面白い。”Sumo Theme”なる曲では、張り手を意識した(?)効果音が入っていたり、Chuck自身によるものと思われる変なうめき声が入っていたり。B面最後に収録された”Same Old Funk”ではやはりChuck自身がラップ的な語りをしているし。マイナーレーベルながら音もそんなに悪くなくて、Chuck Raineyのベースのトーンをうまくキャプチャ出来ています。個人的には「Coalition」よりこっちが断然オススメ。いわゆる「レアグルーヴ」というんでしょうか、如何にも70年代後半的良質なグルーヴの曲もアリ。
なんだか切れ味鋭いこのドラムは誰?と気になって見てみると、Roger Bethelmy。あれ、聞いたこと無い。ちょっと調べてみると、Rod Stewartの「Blondes Have More Fun」なんかにクレジットされていました。
あとは、A面ラストの”Possessions”というモロStuffな曲(というより、スネアの置き方が完全にSteve Gaddの真似)で、ちょっとRichard Teeっぽいというか、ゴスペルタッチのピアノを弾いているのが、ちょうどこの時期Saturday Night Live Bandに在籍していたRaymond Chew。B面1曲目の”Born Again”もやっぱりちょっとStuffっぽい曲で、こちらでもうっすら彼のゴスペルピアノが聴こえてきます。
それと面白かったのが、Steely Dan「Aja」に収録された”Peg”のイントロで聞こえて来る印象的なベースライン(シ・レ・ラ・ソ♯)と全く同じフレーズが”Possessions”で聴かれるんです。これ、多分Chuck Raineyの手癖だったんですね。
ちょっとキワモノっぽい要素も含まれてはいますが、普通にレアグルーヴ盤として楽しめるということで・・・何よりChuck Raineyのベースが大フューチャーされているので、ファンにはたまらないハズ。
【Musicians】
Chuck Rainey (Bass/Vocals)
Roger Bethelmy (Drums)
James Alan Smith (Piano/Organ/Keyboards)
Raymond Chew (Piano/Organ)
Paulinho Da Costa (Percussion)
Dom-Um Romao (Percussion)
Crusher Bennett (Percussion)
【Song List】
A1. Continental Dvide
A2. Motive, Means & Motion
A3. Sumo Theme
A4. Possessions
B1. Born Again
B2. Sympathetic Magic
B3. Lady D.
B4. Same Old Funk
